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【元公庫職員が解説】中小企業のDX入門【2026年版】

経理専任者がいない中小企業向けに、AI請求書読取・一括振込・リモート承認の3ステップで月10時間以上の経理作業を削減する方法を解説します。

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【元公庫職員が解説】中小企業のDX入門【2026年版】

最終更新日: 2026年4月9日 監修: Finswer Bank編集部


目次

  1. 経理担当者がいない中小企業の実態
  2. 経理DXとは何か?なぜ今必要なのか
  3. DX導入の3ステップ
  4. フィンサーバンクの主な機能
  5. よくある失敗パターンと回避策
  6. フィンサーバンク導入事例
  7. まとめ
  8. よくある質問(FAQ)

経理担当者がいない中小企業の実態

中小企業庁の調査(2014年)によると、経理・財務担当者が1名以下の中小企業は約7割を占めています。その「1名」も多くの場合は兼任であり、経理を専任で担う中小企業は一握りとなっています。

中小企業の経理・財務担当者数の内訳

経理・財務担当者数の内訳

出典: 中小企業庁「中小企業における会計の実態調査」(2014年)

よくある経理業務の現状

業務内容かかっている時間(月)
請求書の受領・確認2〜4時間
振込データの作成3〜5時間
入金確認・消込2〜3時間
経費精算1〜2時間
合計8〜14時間/月

上記はほんの一例ですが、これらの時間は本来であれば営業活動や事業戦略等に充てるべき貴重な時間です。特に社長が直接経理業務を行っている場合、社長の時給を仮に5,000円と見積もると、月に4万〜7万円分の機会損失が生じていることになります。

経理担当者を雇えない現状

  • 人件費の問題: 経理担当者を1名雇用すると、年間300〜400万円の固定コストが発生する
  • 採用難: そもそも中小企業は人材確保が困難で、経理の有資格者はさらに採用が難しい
  • 属人化のリスク: 1人に任せると退職時に業務が停止する

こうした課題を抱える中小企業にとって、「人を雇う」のではなく「仕組みで解決する」DXアプローチが最も合理的な選択肢です。


経理DXとは何か?なぜ今必要なのか

経理DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、経理業務のプロセスをデジタル技術で自動化・効率化することです。単にExcelを使うことではなく、AI技術やクラウドサービスを活用して、人手を介さずに業務が完結する仕組みを構築することを指します。

2026年に経理DXが必須である3つの理由

1. インボイス制度への完全対応

2023年10月に開始されたインボイス制度(適格請求書等保存方式)により、請求書の記載事項が厳格化されました。登録番号の確認、税率ごとの合計額の記載など、手作業での確認には限界があります。AI読取機能を備えたツールであれば、これらの確認作業を自動化できます。

2. 電子帳簿保存法の義務化

2024年1月から電子取引データの電子保存が完全義務化されました。メールで受領した請求書をプリントアウトして保管する運用は認められません。クラウドベースの経理ツールであれば、法令要件を満たした電子保存が自動的に行われます。

3. 人手不足の深刻化

帝国データバンクの調査(2025年1月)によると、正社員が「不足している」と回答した企業はコロナ禍以降で最高の53.4%に達しています。中小企業庁の2025年版白書でも、人材確保は中小企業・小規模事業者の最重要経営課題として挙げられています。経理担当者の採用はますます困難になっており、DXによる省人化は「あったら便利」ではなく「事業継続の必須条件」になりつつあります。

正社員の人手不足割合(帝国データバンク 2025年1月)

出典: 帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査」(2025年1月)/ 中小企業庁「2025年版中小企業白書」

経理DXの全体像

DX経理 フロー比較


DX導入の3ステップ

「DXって大がかりなシステム導入が必要なのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし、経理DXは段階的に進められます。以下の3ステップで、無理なく始められます。

ステップ1: オンラインバンクの導入(難易度: ★☆☆)

所要時間: 申込完了から最短翌営業日

最初のステップは、オンラインバンクの導入です。銀行窓口やATMに出向く必要がなくなり、振込作業をPCやスマートフォンから行えるようになります。

💡 筆者の経験から ある企業の代表は、一人でバックオフィス業務を担っていた時期、従来の銀行システムに大きなストレスを感じていたそうです。PDFから口座番号がコピーできない、ログインのたびに複数の情報を入力しなければならない、毎回ハードウェアトークンを使わなければならない――こうした小さな手間の積み重ねが、精神的な負担になっていたと言います。フィンサーバンクに切り替えたことで、これらの煩わしさが一気に解消され、「精神的な負担が大幅に減った」と語っています。

ポイント: 法人向けオンラインバンクの選び方

比較項目フィンサーバンク都市銀行Aネット銀行B
他行宛振込手数料90円(一律)490〜660円129〜143円
他行宛給与振込手数料21円330円給与振込不可
月額利用料0円〜3,300~22,000円0円~
口座開設・維持費無料無料〜有料無料
AI請求書読取標準搭載なしなし

振込手数料は月の振込件数が多いほど差が顕著になります。月50件の振込がある場合、都市銀行とフィンサーバンクの差は最大で月28,500円、年間で342,000円のコスト削減になります。

ステップ2: 請求書のAI自動読取を導入(難易度: ★★☆)

紙の請求書やPDFの請求書をアップロードするだけで、AIが自動的に金額・振込先・支払期日などを読み取ります。手入力の手間とミスを大幅に削減できます。

導入のポイント:

  • まずは月の請求書枚数が多い取引先から試す
  • 読取精度は90%以上
  • メールで届く請求書は自動アップロード設定が便利

ステップ3: 承認フローのデジタル化(難易度: ★★☆)

経理担当者(または事務兼任者)が請求書を確認し、社長がリモートで承認するフローを構築します。これにより、社長が外出先でもスマートフォンから承認作業が行え、業務のボトルネックを解消できます。

承認フローの例
承認フロー図

フィンサーバンクではAI自動読取や承認フローを標準搭載しており、口座開設後、即日運用可能です。


フィンサーバンクの主な機能

フィンサーバンクの機能概要

フィンサーバンクの最大の強みは「銀行機能と経理ツールが一体化」していることです。
フィンサーバンクなら、請求書の読取から振込実行までをワンストップで完結できます。

機能概要
AI請求書読取(OCR)PDF・スマホで撮影した画像に対応。金額・振込先・支払期日を自動読取。
一括振込・給与振込他行宛振込90円、給与振込21円。複数件をまとめて処理可能
スマホ承認外出先・移動中でも振込承認が完結。一括承認にも対応。
電子帳簿保存法対応受領した請求書データの電子保存可能。
会計ソフト連携クラウド会計ソフトと連携可能。
初期費用・維持費口座開設・維持費ともに無料。月額料金は0円〜。

これらの機能はすべて口座開設後すぐに利用可能で、追加のシステム導入や複雑な設定は不要です。


よくある失敗パターンと回避策

失敗1: いきなり全業務をDX化しようとする

回避策: まずは振込業務のオンライン化だけから始める。1つの業務が定着してから次のステップに進む。

失敗2: 現場の意見を聞かずにツールを導入する

回避策: 事務担当がいる場合は、実際に操作する人の意見を必ず聞く。無料で始められるツールは積極的に試す。

失敗3: 既存の業務フローをそのままデジタル化する

回避策: DXは単なるデジタル化ではない。「そもそもこの業務は必要か?」から見直す。不要な承認ステップの削除、重複作業の統合なども検討する。

失敗4: コスト削減効果だけを見る

回避策: 振込手数料の削減だけでなく、「社長の時間が空く」「ミスが減る」「月次決算が早くなる」といった定性的な効果も評価する。


フィンサーバンク導入事例

事例1: BPO事業者(従業員10名以下)

課題: クライアントから届く請求書はPDF・紙のスキャン・スマホ撮影画像とフォーマットがバラバラ。数十社・数百件分の振込先・金額をすべて手入力・目視確認しており、ミスが許されないプレッシャーからスタッフの心理的負担が常態化していた。

導入の決め手: 「AI-OCRの実用性とコストパフォーマンスが決め手だった。振込手数料が一律90円で、かつ高精度な自動読み取り機能が標準搭載されている点が、クライアントにも安心して提案できる理由だった」と担当者は語る。高額な経理システムを導入せずに手入力を削減できる点が重要だった。

導入効果:

  • 作業工数: 約30%削減
  • 手入力フロー: 「AIが作ったデータを目視で最終確認する」だけのフローに変化
  • 心理的負担: 打ち間違いへの恐怖から解放され、付加価値業務へシフト

担当者のコメント: 「『手入力』ほど生産性を下げるものはない。Finswer Bankは現場の声を聞いて改修してくれる、生きたプラットフォームだ」

事例2: 外国人人材派遣業(従業員10名以下)

課題: 経理専任者がおらず、1人で営業・総務・経理を兼任。請求書受領→Excelで振込依頼書作成→紙で社長に稟議→オフィスのカードトークンで振込、というフローが毎月末のほぼ丸一日を占有。リモートワーク中は振込承認自体が不可能だった。

導入の決め手: 「稟議書類の電子化とスマホでの振込承認ができる点が決め手だった。これまで検討したサービスは初期設定が面倒でUIもわかりにくく断念してきたが、Finswer Bankは直感的に使えた」と担当者は語る。月額料金の安さと、振込件数が少ない中小企業でもコスパよく使える点も重要だった。

導入効果:

  • 月末の振込業務時間: 約50%削減
  • 振込手数料: 1件550円 → 90円(約80%削減)
  • 承認フロー: 場所を問わずスマートフォンで完結、一括承認も可能に

担当者のコメント: 「社内決裁や振込承認のためだけにオフィスへ行くのは時間がもったいない。より柔軟に、効率的に仕事ができるようになった」

事例3: スタートアップ支援事業者(従業員10名以下)

課題: リモートワーク推進中にもかかわらず、振込承認にはオフィスのハードウェアトークンが必須。代表の帰社待ちで承認にタイムラグが頻発。さらに振込データのアップロード後は明細確認ができないため、内容確認用のExcelを別途作成・社内回覧するという二重管理が常態化していた。

導入の決め手: 「スマートフォンで振込承認が完結し、ハードウェアトークンが不要な点が最大の決め手だった。少人数で業務を回す実務を深く理解した設計だと感じた」と担当者は語る。請求書処理から承認までのワンストップ化と、サービスの改善スピードへの信頼感も後押しした。

導入効果:

  • 振込手数料: 約40%削減
  • 承認タイムラグ: 解消(外出先・移動中でもスマホで即承認)
  • 二重管理: Excel確認・社内回覧が不要に、画面上で明細を直接確認

担当者のコメント: 「バックオフィス担当が少なく、1人で業務を回している企業にこそ心強い味方になる。物理的な制約と確認作業の不安から解放され、本質的な業務に集中できる」


まとめ

経理担当者がいない中小企業こそ、DXによる効率化の恩恵が最も大きいです。

この記事でご紹介した内容を整理すると、以下のとおりです。

  • 経理担当者がいない・兼任している中小企業は約7割。月8〜14時間の経理作業が経営者の時間を奪っている
  • インボイス制度・電子帳簿保存法の義務化・人手不足の深刻化により、経理DXは「あったら便利」から「事業継続の必須条件」になっている
  • DXは3ステップで段階的に進められる。「オンラインバンク導入 → AI請求書読取 → 承認フローのデジタル化」の順に取り組むのが現実的
  • フィンサーバンクはこれらの機能を一体化。口座開設後すぐに運用を始められる

「大がかりなシステム導入が必要」「ITに不慣れだから難しい」といった先入観は不要です。
まずは振込業務のオンライン化という小さな一歩から始めることが、経理DXへの最短ルートです。


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よくある質問(FAQ)

Q: ITに詳しくないのですが、導入できますか?
A: フィンサーバンクは直感的な操作画面を採用しており、専門知識は不要です。口座開設から初期設定まで、サポートチームが伴走します。

Q: 既存の銀行口座はどうなりますか?
A: 既存口座はそのまま維持できます。まずはフィンサーバンクで振込業務だけを行い、徐々に移行する企業が多いです。

Q: 会計ソフトとの連携はどうなりますか?
A: クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワード等)との連携により、入出金データを自動で共有できます。

金和 昇汰

著者

金和 昇汰

株式会社f9k セールス

近畿大学経営学部を卒業後、2015年に大阪シティ信用金庫に入庫。リテール営業及び融資業務に従事。2022年に日本政策金融公庫へ入社し、スタートアップ・中堅中小企業向け法人融資業務に従事。2025年より株式会社Finswer・f9kに参画。

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